there and back 02

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洋服の旅は続きます

この土地に少しの間とどまることにして
ふと立ち止まってゆっくり辺りを見てみると
ようやく気づく、新しい日常と景色がありました

自身が海外生活を始めた昔のこと
慣れない土地での生活に少し慣れてきた時、周りを見つめる余裕ができて
植物や自然が育った環境とは異なることを改めて感じました
それはとても刺激的でした

どのくらいそこに住むか決めていないため、家具などは買えないけれど
自分で選んだ何かをそこに添えておくだけで
生活に彩りと自分らしさを実感できる

そう思い、食べ物や生活用品以外で初めて買ったものは花でした

慣れない土地で初めて自分の居場所を見つけたような、そんな記憶
思えばお花を生けることが日常になったのは
この頃からかもしれません

洋服が旅をしたら、その土地に居着いて生活に溶け込むとしたら
どんな景色が待っているのか

物事をよく見てみると、何の変哲もないと思っていた日常には
実はとてつもないインスピレーションが山のように隠れていて
散歩をする、挨拶をする、花を生ける、などと同じように
洋服を着るという日常行為は心地よい彩りを与えてくれる

それぞれの日常が、穏やかであり、持続することを
切に願います

そんな言葉にし難いストーリーを写真という手段で表現してくれたIan Lanterman に感謝の意を込めて


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written in September 2022
letter from amiu.c
Photographed by Ian Lanterman